もう少し詳しく
ロボットメーカーにより、「軌跡精度」「絶対精度」「剛性」そして「カスタマイズ性」が違う、と前述しましたが、これらをもう少し詳しく説明します。
「軌跡精度」とは、文字のごとく、ロボットが移動する際の軌跡の精度です。
簡単な例ですと、ロボットに鉛筆を持たせて直線を描くプログラムを作成(ティーチングを)して動作させます。
この精度が優れていないと、鉛筆で描いた線がゆらゆらと揺れた様になります。
曲線も同様で、例えば綺麗な円もしくは楕円を描いてほしいのに、デコボコな円や楕円になってしまいます。
「絶対精度」とは、ロボットの移動量がプログラムと現実で一致する精度です。
この精度が優れていないと、Xがプラス100mmのプログラムで移動させると、現実ではXが103mmつまり3mm余分に移動してしまいます。
それだけでなく、たわみ等でZまでマイナス2mm移動してしまいます。
「剛性」とは、ロボットの外部からの力の影響に耐えうる能力です。
これが優れていないと、研磨などをロボットにさせた際に、製品に対してロボットが押し負けてしまい、加工にムラができてしまいます。
「カスタマイズ性」は長くなるので、別の機会にしたいと思いますが、遠隔でロボットの操作や、ロボット以外の外部機器との連携、などなどです。
よって、これらの特性が優れているか劣っているかで、加工がうまくいくが失敗するかの大きな差が生ずるのです。
したがって、この事を知ったうえでロボットメーカーを選ばないと、会社としては大きな損失を招いてしまいます。
次回に続きます・・
弊社に問い合わせて頂ければ、良いSIの紹介だけでなく
ロボットにまつわる様々な事の相談に乗らせて頂きます。