企業はソフトなどの工夫で対応すべき

足りないティーチングマン

現在、ロボットのティーチングマンが日本中で足りていません。
ティーチングマンとは、産業用ロボットをティーチペンダントで操作しながら、その位置を記録させる作業者をいいます。
この作業でロボットにプログラムが作成されるので、あとはそのプログラムを再生させれば、ロボットを動かす事ができます。

最近は、ティーチングレスといって手でロボットの先端を動かして簡単にティーチングできるロボットばかりがニュースなので挙げられておりますが、その種のロボットでできる事は、精度などの理由で搬送等の一部の用途に限られておりますし、搬送できるモノも軽量に限られます。

つまり、それ以外の用途である溶接・バリ取り・シーリング・ローラーヘム・カット・穴あけ・溶射・塗装・洗浄・肉盛り・搬送(軽量でないもの)などではティーチングが必要となります。
しかも、これらの用途では熟練のティーチング技術が必要とされ、加工したい製品に対してある一定の姿勢をとりたい、もしくはサイクルタイムを少しでも短くしたい、もしくはカーブしている個所を細かくティーチングしたい、などの事を実現するには多くの現場での経験を要します。
したがって、熟練のティーチングマンを育てるには1年や2年では難しいとされています。
さらに、ティーチングマンを育てるのが困難という問題もあります。
時間をかけてティーチングマンを育てたくても、自社で訓練させるしかないのが実状です。

なぜなら、実務経験を積ませたる為に客先に派遣をしようとしても経験が浅いとお客様からNGを出されてしまうためです。
この数年の訓練の人件費も膨大な為、よほどの体力のある会社でないと厳しいです。
ロボットを導入する企業の目的は、作業効率UPや人件費削減のはずなのに、ティーチングマンを育てる為に費用や時間のロスが生じてしまうというジレンマをかかえている企業は少なくありません。

 

 

次回に続きます・・

 

弊社に問い合わせて頂ければ、良いSIの紹介だけでなく
ロボットにまつわる様々な事の相談に乗らせて頂きます。